グラディウスII―ゴーファーの野望―(ドーミーシアター50)

今から2年前、惑星グラディウスは突如として現われたバクテリアンからの攻撃にさらされていた。
苦戦を強いられていたグラディウス軍は、最後の手段として超時空戦闘機ビックバイパーの発進を決意した。
敵の真っただ中に飛び込んだビックバイパーは壮絶な死闘の末、バクテリアンの中枢、
要塞ゼロスを壊滅しグラディウスに勝利をもたらした。

そして今、バクテリアンの猛威はふたたび惑星グラディウスを襲った。
新たなる敵、特殊部隊ゴーファーの攻撃が始まったのだ。
グラディウス軍はただちに指令を出した。

ビックバイパー、発進せよ!

実機について 1988年、コナミから登場した横スクロールシューティングゲーム。
1985年に登場し、大ヒットしたシューティングゲーム「グラディウス」の正統続編だが、
ゲームシステムや登場キャラクターには、1986年登場の外伝作品「沙羅曼蛇」からの流れも汲んでいる。

2人交互プレイ可能。全8ステージ。
シリーズ初代作「グラディウス」から継承するパワーアップ方式を採用。
ゲーム開始時の自機は機首から発射される通常弾のみの貧弱な装備だが、特定の敵を破壊して出現するパワーカプセルを取得し、
6種類の装備があるパワーゲージが任意の位置で点灯した時、パワーアップボタンで決定して装備する。
更に今作から新たな武装が追加され、4種類の武装タイプから選択する。

    【TYPE1】グラディウスシリーズの基本装備。
  • スピードアップ…自機の速度が一段階上がる。ミスしない限り減速は不可能。
  • ミサイル…自機下方に向けてミサイルを発射。命中するまで地面を這って移動する。
  • ダブル…前方と斜め上方に向けて弾が発射される。「レーザー」と併用不可。
  • レーザー…機首から貫通力のあるレーザーを発射する。「ダブル」と併用不可。
  • オプション…自機と同じ攻撃力を持つ無敵の球体が最大4個まで装備される。
  • ?…自機の防御システムが発動する。ゲームスタート前に以下の2種類から選択する。
    ・機首に歯車状のバリアが装備される「シールド」。耐久力は敵の通常弾16発分だが防御範囲は前面のみ。
    ・ファミコン版「沙羅曼蛇」から採用された「フォースフィールド」。
    防御範囲は機体全周に亘るため防御力は高いが、耐久力が通常弾3発分しかない。
    【追加装備】
  • スプレッドミサイル…TYPE2に装備される。自機下方に向けてミサイルを発射。円形の爆風が発生する。
  • フォトントーピドー…TYPE3に装備される。自機下方に向けてミサイルを発射。敵を貫通する。
  • 2ウェイミサイル…TYPE4に装備される。自機上下に向けてミサイルを発射。「沙羅曼蛇」と異なり地上を移動しない。
  • テールガン…ダブル系武装。TYPE2とTYPE4に装備される。前方と後方へ通常弾が発射される。
  • リップルレーザー…レーザー系武装。TYPE2とTYPE4に装備される。「沙羅曼蛇」と同様に機首から輪状のレーザーを発射する。
これらの装備を如何に早く揃えて強化するか、或いはミス直後の立て直し(所謂、復活パターン)を構築するか、
非常に深い戦略性があり、復活パターン研究を極めているファンも多い。

「グラディウス」「沙羅曼蛇」から更にグラフィック・BGMも格段に向上し、シリーズ最高傑作との呼び声も高い。
1999年に久々の業務用シリーズとして登場した「グラディウスIV」は、今作との続編に当たる。


【ドーミーシアター50】
1996年にコナミから登場した、大型汎用ビデオゲーム筐体。
同社が独自に開発した、50インチを誇るマルチスキャンプロジェクターを採用。
コントロールパネルはレバー2本、ボタンは最大12個に対応可能。
JAMMA規格基板搭載可能。
スライド式メンテナンスハッチを採用。メンテナンスキー1つでコンパネの開口部が大きく開き、
日常点検から基板交換まで殆どの作業が、オペレーターが立ったままで行える。
ほぼ同時期に登場した「ソーラーアサルト」「GTI CLUB」等のデラックス筐体用として、
同型のマルチスキャンプロジェクターが採用されている。
作品&戯言 筐体と中身のゲーム基板の年代が全く異なりますが、「グラディウス」「沙羅曼蛇」と同じく、
今回の作品も普通のテーブル筐体では面白くないので、色々こじつけて製作しました。
ほぼ同じ筐体の「GTI CLUB」と同時製作。
モニターの画像も、同作品の登場ボスで一番のお気に入り「フェニックス」をチョイスしました(笑)

※2014年7月追加

グラディウスシリーズ武装一覧
グラディウスシリーズに登場する全武装を、ウェポンセレクト画面風に描いたイラストを展示しました。
業務用・家庭用・MSX・携帯電話アプリなど、ほぼ全ての武装を網羅しています。
絵心の無い作者の渾身の作品(笑)


1988年…当時の作者は高校1年生。
このゲームとの出会いは「グラディウス」と同じく、大阪市住之江区中加賀屋にあったゲームセンターでした。
兄貴と件のゲーセンに遊びに行くと、また何やら新しいゲームが入荷したという情報が…
既に人垣が出来ているそのゲームを覗いてみると、前作「沙羅曼蛇」以上に細部が描きこまれたグラフィックと、
伸びやかで重厚感のある美しいBGM。
例に寄って、まずは上手い人のプレイを見学してから自分も初プレイ。
既にステージ1(人工太陽)から上下にスクロールする状況に驚かされました。
初代のように火山ステージかと思ってたので…
奥行が感じられるグラフィックのステージ2(エイリアン)は、進路を塞ぐツブツブや触手を切り抜けたものの、
ボスのビッグアイには時間切れで危うく押しつぶされそうになったり…
ステージ3(結晶)まで来ると装備も揃ってて(因みに装備は無難なTYPE4にしてます)、オプションを縦に並べて
リップルレーザー連射で結晶を砕いて、軽くウサ晴らし(笑)
ボスのクリスタルコアは画面の左、即ち自機の後ろから迫ってくるという意表を突くボスですが、
事前に見学していたお陰で、触手レーザーに悩まされつつ何とか撃破。
ステージ4(火山)は一見して初代のステージ1のようですが、敵の攻撃は段違いに激しさを増しています。
ボスは前作「沙羅曼蛇」に登場した空母"デス"の改良型、デスMk-II。
「沙羅曼蛇」では最弱のボス(艦首のハッチを先に破壊してしまえば、殆ど攻撃されない)でしたが、
今作では艦首のハッチから、破壊不能のミサイルをガンガン撃つ攻撃法に変化しています。
更にハッチを破壊すると極太の高速レーザー攻撃になるという、前作から劇的に進化。
事前に分かっていながらこのレーザーを避けきれず、結局ココでゲームオーバー…

ゲームセンターでのプレイはこの時くらいで、殆どが家庭用移植作品で楽しんでいます。
プレイステーション版は当然として、ファミコン版の移植度の高さには驚愕しました。
この中でも特にPCエンジン版は、当時予約して購入したほどのお気に入りです。
オリジナルステージの追加(遺跡ステージ)は賛否あったようですが、同じハードの「グラディウス」「沙羅曼蛇」が、
やや残念な出来栄えだっただけに、非常にお買い得感がありました。


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